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現役投手のためのブログ

2015年06月07日

大リーグのスイッチ・ピッチャー、Pat Venditteのグラブは日本製(mizuno)

大リーグにスイッチピッチャー・デビュー

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 大リーグにスイッチピッチャーがデビューしたというニュースは、大リーグでも大きなニュースになっています。この投手の名前はパット・ベンディットPat Venditteです。この投手の名前のことは去年知りました。そのときはヤンキースの3Aにいて 、ヤンキースに呼ばれるかもしれないというニュースで、非常に楽しみにしていました。

 現在はオークランド・アスレチクスに移籍しています。

 大リーグデビューはレッドソックス戦で2回を1ヒット、1三振に抑えました。 両手ともサイドハンドで球速は86マイルと速くはありません。昔の映像を見ると、オーバーハンドでしたが、ヤンキースのマイナー時代に右肩の関節唇を痛め、サイドハンドにかえたようです。

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 注目すべきはそのグローブで、指が6本、両側が親指用になっていますが、なんと大阪のミズノ製の特注品だそうです。大リーグでスイッチピッチャーが投げたのは1894年以来1世紀もの間ありませんでした。

 1995年にモントリオール、エクスポズのグレッグ・ハリスGreg Harris投手が1イニングを投げただけという、大リーグでは歴史的な出来事です。彼のグラブはミズノ製の特注品でした。このことを知り、バンディットの父親がミズノに電話して作ってもらったそうです。息子の両手を紙の上に置き、トレースしてそれを、ファックスでミズノに送ったのです。
 バンディットは3歳のころから、大学時代ずっとキャッチャーをしていた父親の勧めで両手投げをはじめ、7歳からこの特注のグローブを使っているそうです。

スイッチピッチャーのルールはどうなっているのか?


 スイッチピッチャーとスイッチバッターが対戦するとどういうことになるか?はみんな疑問におもうことですが、誰もがが想像する通りの結果になりました。バンディットがヤンキースのマイナーに入団してすぐに、スイッチバッターと対戦して、お互いが自分の有利な側で投げよう、打とうとして、いたちごっこが1分も続き、その後8分も審判、監督、コーチ等が協議するという出来事があり、スイッチピッチャーのルールができました。通称、バンディット・ルールといわれています。  以下は、そのことに関するBOSTON GLOBEの記事です。


What are baseball’s rules for switch-pitchers?
スイッチピッチャーに関する野球ルールとは?

By Matt Pepin GLOBE STAFF  JUNE 05, 2015

The natural question following the Oakland A’s callup of Pat Venditte, who pitches with both arms, is what are baseball’s rules regarding a situation like this? Can he switch arms during one at-bat?
オークランド・アスレチクスが、両手で投げるパット・ベンディットを召集することに伴って起こる自然な疑問とは、このような状況に関して野球ルールはどうなっているかです。彼は一人の打席中に投げる腕をスイッチできるのでしょうか?

The short answer is no. According to Rule 8.01 (f) of the official Major League Baseball rules, a pitcher must declare which hand he’ll use at the outset of an at-bat. This can be done simply by wearing his glove on his non-throwing hand while touching the pitching rubber.
手短にいうと答えはノーです。公式の大リーグ野球規則8.01 (f)によると、投手は打席の最初に、どちらの腕を使うか宣言しなければいけません。これは投手が投球プレートを踏みながら、投球しない側の手にただグローブをはめることで行えます。

スポーツ用品は【ミズノ公式オンラインショップ】



posted by HANG IN THERE YU at 21:19 | Comment(0) | MLB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月06日

田中将大投手は試合の修正能力が高い

ヤンキース田中投手の大リーグでのこれまでの投球(過去6度の先発)を見ての印象を述べてみたいと思います。
 
 予想以上の活躍で、過去の日本人大リーガーの中で最も大リーグへの適応能力が高い。

 楽天で24連勝した経験が大リーグでも役に立っているようで、ピンチになっても冷静である。

 四球が予想以上に少ない。

 武器であるスプリッターが大リーグでも威力を発揮している。

 早い回に点を取られてもその後、調子を上げ無失点に抑えてしまう。6度の先発で6度ともクオリティー・スタート(6回以上を3失点以内に抑える)。

 沈む球種シンカー、スプリッターを半分弱、投げているのでゴロが多い。

 三振が多いのに球数が少ない。三振が多い投手は球数が多くなるのが普通であるが、四球が少ないことと、ゴロで打たせて取る投球スタイルのため、7回を100球位で抑えてしまう。大リーグでも稀な投球スタイルである。

田中投手の過去6試合の成績:

42.2イニング、4勝0敗、三振奪取率10.76/9回、四球率1.27/9回、防御率2.53。GO/AO=1.42(フライよりもゴロでアウトを1.42倍取っている)

 球種の内訳:
球種パーセント
フォーシーム24.4
シンカー23.3
スプリッター22.5
スライダー18.8
カーブ7.2
その他3.8

注目すべきは、スプリッターのストライク率が75.7%と高く、空振り率も34.3%と高いことである。
また、シンカーのストライク率も70.3%と高い。


以下は田中投手の試合の修正能力の高さについて述べた記事の抜粋です。

ESPN NEW YORKのFirst Pitch(初球)というコラムです。3勝目を挙げた時点での記事です。

First Pitch: Tanaka is Mr. Adjustment
       田中はミスター修正

May, 3, 2014
MAY 3
9:00
AM ET
By Andrew Marchand | ESPNNewYork.com


田中投手がそれまでの自己の成績について感想を求められました。

"So-so," Tanaka said in English, before his translator could explain the question to him.
「良くも悪くもない」田中は通訳が質問の内容を説明する前に英語で言いました。


Tanaka's been much better than "so-so," with a 3-0 record and a 2.27 ERA. He has been incredible, especially with his ability to adjust in games.
田中は、3勝0敗で防御率2.27であり、「良くも悪くもない」というより遥かに良い成績を残しています。彼は信じられないぐらいで、特に試合での修正能力が凄いです。

Consider, batters are hitting .286 (12-for-42 with two home runs) the first time they face him. On the second turn through a lineup and beyond, Tanaka has controlled hitters, limiting them to a .167 average (15-for-90, including 32 strikeouts).
よく考えてみてください、打者は最初の打席で.286打っています(42打数12安打、2本塁打)。打順が一回りして以降は、田中は打者を支配し、打率.167(32三振を含む、90打数15安打)に抑えています。

"I think probably the biggest thing we have learned about Tanaka is he is going to find a way to get it done," Yankees manager Joe Girardi said. "No matter what his stuff is that day. No matter what he goes through early in the game, he is going to find a way to stick around and give the team a good chance to win. That is what I've seen from him so far."
「田中について学んだ中で最も大きな点はおそらく、彼は困難な状況においても何とかする手段を見つけ出すことです」ヤンキースのジョー・ジラルディリ監督は言いました。その日の調子がどうであろうと、試合の早い回にどういう結果を残そうと、彼は粘るための手段を見つけ出し、チームに勝つチャンスを与えてくれます。それが私が今まで彼を見てきて感じたことです」

Tanaka is almost playing a different game on the mound -- at-bats extend to only two strikes, not three. Thus far, if he picks up two strikes, the third is almost assured.
田中はマウンド上でほとんど違う種類のゲームをしています--打席は2ストライクまでで、3ストライクまで行きません。これまで、彼は2ストライクを奪ったら、3ストライク目はほとんど確実です。

In 76 two-strike at-bats, Tanaka has allowed just five hits, which is an .066 average. He has struck out 46 of the 76 batters. If he were to keep up this pace, he would join only the 2002 version of Pedro Martinez, who held opponents to an .099 average. (That stat has been tracked for only the past three decades.)
2ストライクを奪った76打席で、田中は5安打しか許していません。被打率は .066です。彼は76人の打者から46三振を奪いました。もし彼がこのペースを守ったとすると、ただ一人ペドロ・マルチネスの2002年版の仲間入りすることでしょう。この年、マルチネスは打者を打率.099に抑えました。(この統計は過去30年間しか追跡調査されていません)


4勝目の投球、デビル・レイズ戦(動画)
Tanaka's solid start 05/04/14 | 00:01:20
田中の安定した登板
5/3/14: Masahiro Tanaka allows three earned runs and strikes out five over seven strong innings for his fourth win of the season
田中将大は7回を力強く投げ、3自責点を許し、5三振を奪い、シーズン4勝目を挙げる


so-so (sō′sō′)
adj.形容詞
Neither very good nor very bad; passable: a so-so performance; feeling so-so.
とても良いでもないし、とても悪いでもない;まずまずの:まずまずの出来映え;気分はまずまず 
adv.副詞
Neither very well nor very poorly; passably: I swam so-so, but better than yesterday.
とても良いでもなく、とても悪いでもなく;まずまず普通に;まずまずの泳ぎができたが、昨日よりも良かった。

get it done
verb ( to get it done): the act of solving any problem, especially when you have no idea how to solve the problem.
動詞( to get it done):何か問題を解決する行為、特にその問題をどうして解決していいかわからない時に

stick around
《口語》 近くにいる; あたりで待っている:この文例では、マウンド上にずっといる、降板しないで粘るといった意味か?


posted by HANG IN THERE YU at 17:21 | Comment(1) | TrackBack(0) | MLB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月02日

アロルディス・チャップマンの投球フォームを目指すためのコツ

 野球好きさん(名無しさん)へのお詫びと、アロルディス・チャップマンの投球フォームを目指すためのコツの記事削除に関する御連絡。
 野球好きさん(名無しさん)へのコメントに書いた内容を再掲載し、読者の皆さんへのご連絡とさせていただきます。
 記事削除は読者の皆さんへの4、5日の連絡期間を設け、行なう予定です。

コメントに書いた内容
 野球好きさんのご指摘の通リ、チャップマンが着地後の上体の屈曲に腹筋を使っているという私の書いた内容は間違いで、腹斜筋と言うのが正解でした。それにしたがって、私の記事を訂正したのですが野球好きさんの考えに基づく内容であることを読者に指摘してから行なわかったことを、野球好きさんに深くお詫びいたします。 また、読者の皆さんに私の理論であるかのような誤解を与えてしまったことを、重ねて深くお詫びいたします。

 野球好きさんの指摘された内容は以下の通リでした。(カッコ内)

(動画、写真が多くたいへん参考にさせていただいてます。

今回の分析で気になったのですが、着地後に腹筋を使って上体を屈曲させているというような書き方がありますが、腹筋とは腹直筋のことでしょうか?
どちらかというと、着地後の体の屈曲と回転は、腹筋よりも、腸腰筋がメインと、外腹斜筋かなと思いますがどうでしょうか?
なぜなら、腹筋であるとしたら、腹筋は肋骨下から、骨盤の下部のほうについてるので、それが強く働くと、むしろ骨盤が後傾に働いてしまうと思いますが、動画や写真を見るとむしろ骨盤全体が股関節を角として前傾方向に屈曲してます。
それも、直前で軸足の蹴りによって、体しなり、腸腰筋が大きく伸ばされた反射で、強く縮むことで起きている現象かと思われます。
そう考えると、腹筋よりも腸腰筋かなと思いましたがいかがでしょうか?)


 その後、チャップマンの投球動作についていろいろ分析し直すと、記事の内容全体が分析不足であり、新たに考え直した分析を以下に、記すとともに、この記事内容自体を全削除したいと思っていることをご連絡いたします。

 チャップマンの投球動作を分析し直した内容

 チャップマンは着地後の上体の屈曲に腹筋を使っていると、私はブログの中で書きましたが、見直してみますと確かにご指摘の通リ、屈曲の部位が股関節であり、より上部の臍近くにはなっていませんでした。したがって、ご指摘の通リ、腹筋(腹直筋)をチャップマンは使っていないというのが正解だと思います。
 ノーラン・ライアンの投球フォームを見てみると、体の屈曲は股関節よりも上の位置になっていました。ノーラン・ライアンは、前脚を高く上げ、それを振り子のように下ろしながら上体を水平ぐらいまで倒しています。その際、腹筋(腹直筋)を強く利用しているのかと最初は思ったのですが、腹筋の利用はそれ程でもなく、ブレーキ役の背筋の強さが重要なようです。

 チャップマンの前足を着地してからの屈曲は、ご指摘の通リ、腹筋によるものではなく、股関節を屈曲させる筋肉である腸腰筋であり、さらには大腿直筋も関係していると思います。
 しかし、チャップマンは体をホームプレート方向に移動させる速度が速いので、前足を着地した時、上体が前に進んで行こうとする(車が急ブレーキを踏んだときに、体が前に飛んでいこうとするように)慣性が強いので、あまり股関節の屈曲筋は働いていないかもしれません。ホームプレート方向への重心の移動速度が遅い投手では、股関節の屈曲筋は強く働かせないといけないと思います。
 
 着地後の体の回転(骨盤に対する上体の水平(横)回転)には、ご指摘の通リ腹斜筋が働いていると思いますが、チャップマンは早い段階から、骨盤ならびに、それよりも少し遅れて上体が、速く回転して(水平回転の慣性が大きい、つまり水平回転エネルギーが大きい)いるので、上体がホームプレート方向に倒れる慣性(縦回転の慣性が大きい、つまり縦回転エネルギーが大きい)と上体の水平方向の回転慣性、が大きいので、腹斜筋(収縮力)が働く力は小さく、意識して働かせなくて済んでいると思います。前足を着地したときに働く慣性力による上体の前傾に加えて、重力による上体の縦回転トルク、および水平回転トルク(上体の軸が3塁側に傾くことで重力により生じる)が加わるのも体幹部(腹直筋、腹斜筋、大胸筋、前鋸筋)に大きな筋力が働かずに済んでいる理由だと思います。
 ストライドが小さく、骨盤の回転速度も弱い投げ方だと、体幹部には大きな筋力が必要になります。その場合には当然、腹斜筋にも大きな収縮力が働きます。

 したがって、投球のコツとして取りあげるポイントとして、腹筋を取り上げたのは適切ではありませんでした。
 昔のハイキック投法のような背中を反らせるような投げ方、あるいはテニスのサーブ(ロジャー・フェデラーのように)、ジャンピングサーブ、走り幅跳び(反り跳び)では腹直筋に大きな力が働いていますが、チャップマンの投げ方の場合には腹斜筋、腹直筋はなおさら、意識すべき点ではないように思います。
 腹筋よりも大事なポイントを取りあげるべきでした。

 投球のコツとして意識するべき点を改めて挙げてみたいと思います。これはかならずしもチャップマンと同じではないかもしれません。チャップマン風の投球をするために意識するべきポイントを自分なりに考えたものです。後で訂正する必要があるかもしれませんが、現時点で最適だと考えているものです。

@ワインドアップする前に両足が地面に着いているとき(セットポジション、あるいは、チャップマンのようにセットポジションよりも前足を背中側に引く、あるいはクレイグ・キンブレルのようにセットポジションよりも前足を前側に出す)頭の位置を動かさないようにして、前脚を軸足側の胸の前近くまで高くあげ、頭と軸足を結ぶ線をホームプレート方向に意識して十分前傾させる。
Aその際、軸足の踵に重心がかかるようにする。

 このとき、どうしても、頭が2塁側に動いてしまいます。それを防ぐために、軸足側の膝を内側(ホームプレート側に絞る、つまり倒す)に絞る。
 こうすることによって、軸足側の外旋筋のテンション(緊張)が高まります。また、頭と軸足を結んだ線はホームプレート側に十分前傾しているので、重力により上体をホームプレート側に回転させるトルクが働きます。
 さらに、Aを実施すると、上体ならびに、骨盤を水平回転(横回転)させるトルクも働きます。骨盤の軸(直立姿勢の時の重力の方向に一致)が背中側に傾くと重力による水平回転トルクも働きます。骨盤には前脚が着いているので、前脚の重力による水平回転トルクが最初に働くため、自然に骨盤が最初に水平回転するように感じるはずです。
 上体が前屈みになって爪先側に荷重点の中心があると、骨盤を水平回転させるのに軸足側の股関節の外旋筋には大きな負荷がかかります。軸足側の股関節よりも上の部分はホームプレートよりも2塁側に回転したがっているからです。この傾向は上体が2塁側に傾いているとさらに大きくなります。(松坂投手のように)

 ワインドアップのとき、骨盤の軸は背中側に傾き、さらにホームプレート方向に傾いていることが大事です。

Bワインドアップのとき、前足が最高点に達する前に上体がホームプレート方向に回転(頭と軸足を結ぶ線が軸足を中心に縦回転)するように、頭と軸足を結ぶ線を意識して十分に前傾させる。前傾する角度は10から15度ぐらいですが、頭の中では30度ぐらいに感じるほど大きくします(実際はその半分ぐらいにしかなっていないと思います)。
 この前傾を大きくするには、セットポジションからの方が楽です。このとき、グラブ側の肩が投球側の肩よりも低くなっている必要があります。

 この後は、前足、軸足、いずれの股関節の筋肉にもを入れ強く蹴るのが大事だと最近まで考えていましたが、逆に力を抜いて、両脚、および体の重心の位置エネルギーを利用し、重力による回転トルクを利用した方が、エネルギー効率が良く、体に負荷をかけずに速い球を投げれると思います。
 特に、軸足側の内転筋の緊張を緩めることにより、外転筋優位になるので、重力、および小さな外転筋の緊張だけで、ストライドが素早く伸びてゆきます。

Cこの後は、上体を垂直に起こすことに意識を置き、前足を着地したら、投球側の股関節、膝関節、足関節、爪先の関節を一気に伸ばし、爪先から肩関節までを一直線に伸ばすことを意識します。
 この一直線の形により、投球側の肩がホームプレート方向に加速されます。


D前足を着地する時には、片足一本でバランスが取れるように体の重心の位置だけ注意します。体全体の前足側半分にブレーキをかけ、投球側の体半分だけブレーキがかからないようにするためです。

E前足を着地したら、軸足側の股関節以下の関節と同じタイミングで思いきり素早く、ホームプレート方向に伸ばしたグラブを脇に抱え込むように、肘、肩甲骨を背中側にに引きます。
 この動作により、ボクシングのストレイトパンチ、空手の正拳と同じしくみで、投球側の肩が前に出るのを助けます。

Fボールのリリースポイントは出来るだけ、グラブ側の着地した足の位置よりも前にくるように、軸足側の脚を一歩前に踏み出すようにします。これにより、投球側の腕の動きが緩やかに減速するので、肩、肘に無理な力がかかりにくくなります。急激に腕の動きが止まると、特に、肩関節の関節唇に大きな力がかかってしまいます。

アロルディス・チャップマンの投球フォームを目指すためのコツ

 チャップマン投手のストライドは大きく、両足が同時に地面に着いた瞬間がないのが特徴です。軸足側の脚力が強くないと難しい投げ方です。
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@ワインドアップをして前足を高く上げた状態で、両肩を結ぶ線が前傾している。

 上体が2塁側に傾くと、両股関節を結んだ線が2塁側に傾き(前側の股関節の方が高くなる)、前側の脚にかかる重力で骨盤が自然とホームプレート方向に回転して行きません。上体は2塁側に回転しようとします。
 そのため、両肩を結ぶ線は前傾している必要があります。そうすると、軸足側の股関節を内旋状態から外旋する動作が楽に行なえます。

 体の重心移動について

 軸足を蹴って体の重心ををホームプレート方向に水平に移動するという意識は捨て、軸足を支点にして、体全体が前方に倒れこんで回転してゆくという意識を持つことが大事です。
 軸足を強く蹴ると、骨盤が前に移動し、慣性により上体はその場に残ろうとするので、上体は2塁側に後傾しやすいので、グラブ側の肩を下げ、最初前足を下に勢いよく下ろすことで上体の2塁側への後傾は抑えられます。
 ワインドアップの状態から、緩やかに上体はホームプレート方向に倒れこみながら、骨盤も最初から回転してゆき、前足が着地する前からは腹筋を使って上体をホームプレート方向に倒すことが主体となります。

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A前足はホームプレート方向ではなく、地面に向けて下に下ろす様に(わずかにホームプレート方向に)する。同時に体全体を沈み込むようにします。
 
 こうして、軸足に大きな荷重をかけ、軸足側の脚全体の筋肉に大きな負荷をかけ、強い蹴り出しを行なっています。
 その際、前屈みになった上体を背筋を使って真っ直ぐに起こし、軸足側の股関節を伸ばすことで、軸足にかかる荷重をより大きくしています。

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B前側の足を下に下ろしたら、軸足側の股関節は内旋した状態から外旋する。

 この動作で前脚はホームプレート方向に伸びてゆきます。両脚の外転(単純に閉じた両脚を開脚する動き)により前脚をホームプレート方向に伸ばしてはいません。

C前足が着地する時は、前足一本でバランスが取れる重心の位置に来る必要があります。
 この良いバランスにより、前足側の股関節の内旋、屈曲を最大限利用することができます。また、前足を着地したとき、前足側の股関節と投球側の肩関節を結ぶ線は弓のようになっている必要があります。前足側の股関節を中心に、この弓が真っ直ぐ伸びるようにして、投球側の肩がホームプレート方向に加速されてゆきます。
chapman rennsyu sides 背筋腹筋.jpg
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 チャップマン投手とバレーボールのジャンピングサーブとの腹筋の使い方の違い
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バレーのジャンピングサーブの背筋、腹筋の使い方

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チャップマン投手の腹筋の使い方

 バレーでは空中での動作になるので、重心を中心に体が折れ曲がるので、臍の位置で体が折れ曲がり、股関節の屈曲ではなく、腹筋(腹直筋、腹斜筋)の内、腹直筋を中心に使っています。一方、チャップマン投手の場合には、前足を地面に着いて、上体が前傾しているので、肩の縦回転は前足側の股関節の屈曲(腸腰筋、大腿直筋)が中心で、腹直筋はあまり必要ではないと思います。肩の横回転は前足側の股関節の内旋と腹斜筋(投球側の外腹斜筋と前足側の内腹斜筋)、投球側の肩のあたりの筋肉では、腕を前に振り出すための大胸筋、肩甲骨を前に押し出すための前鋸筋(ボクサー筋とも言われる)が働きます。

チャップマン投手の軸足と着地側の足の蹴り方の強さについて

 軸足側の脚の蹴る力は非常に強いですが、着地側の足を蹴る力は軸足に比べれば強くはありません。前足を強く蹴って無理に勢いを止めていません。体が前に進む速度が速いので自然とそうなるのでしょう。そのため、フォロースルーは大きくなっています。球速が100マイル近いので、怪我の防止には理にかなっていると思います。フォロースルーの大きさはボールの回転速度の速さにつながっていると思います。
posted by HANG IN THERE YU at 17:00 | Comment(6) | TrackBack(0) | MLB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする