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2015年08月02日

日本人先発大リーガーでは黒田投手だけなぜ怪我をしなかったのか?

 ここ数年大リーグでは肘の靭帯断裂によるトミー・ジョンTommy John手術が急増し、トミー・ジョン・シンドロームとも呼ばれています。

 有望な新人投手が次々とトミー・ジョン手術を行い、その影響はついにダルビッシュ、マー君(田中投手)にまで及び衝撃を受けました。その原因はどこにあるのかこの一年間ずっと考えてきました。ようやく、その謎が解けたように思います。

 「怪我をしやすい投球フォーム」という昔の記事に、してはいけないテイクバックの形である、Inverted W、Inverted L、等の説明があります。
 その他、関連記事をあわせて見ていただければ、理解が深まると思います。
投球フォームと腕の痛みとの関係
腕の遅れと故障(中日、吉見一起投手の投球フォーム)
究極の投球フォームについて考える

 私の昔の記事をいまだに多くの方が閲覧されているようなので、誤解を与えないようにこの記事を投稿することにしました。
 「大リーグで主流の投球フォーム」という記事が最も読まれていますが、その主流と言う言葉の中にトミー・ジョン・シンドロームの原因が隠れているかもしれません。
 昔に比べて、大リーグでは球速がアップしていますが、それに伴って肘の靭帯断裂という故障も増えています。登板過多も原因のひとつかもしれませんが、根本的な問題は投球メカニクスが怪我をしにくい昔のタイプから、大きく変わってしまったからでしょう。伝統的な昔の投球メカニクスの良い点を理解せずに、良い成績を残した投手の投球メカニクスの形だけ真似をしているのが、シンドロームの原因だと思います。
 大リーグでは体幹部の横回転を重視した投球フォームが主流になっていますが、それに伴い、体を開かない、縦回転が不十分といった弊害を生んでいます。投球の際は縦回転を意識して、腕は振らないようにしないといけません。腕のテイクバックの形がよくて、肩関節がスムースにホームプレートに向けて加速(はじめに縦、次に横と曲線を描く)すれば怪我はしにくいと思います。

 2013年にニューヨーク・メッツのマット・ハービーMatt Harvey、ダイアモンド・バックスのパトリック・コルビンPatrick Corbin、2014年に、現在イチロー選手が所属する、マイアミ・マーリンズのホセ・フェルナンデスJosé Fernandezが靭帯断裂をしました。

マット・ハービー投手(2015年)
 投球フォームは手術前と変わらず。上体を垂直にしたまま、直線的にホームプレート方向に、重心移動し、前足を着地した後、上体は急に横回転している。テイクバックはオーソドックスだが、右肩関節の軌道は水平回転し、前腕が水平に倒れるまでに肘の靭帯に無理な力がかかっているようです。フォーシームの平均球速が95マイルもあるので予想以上に無理な力が靭帯にかかるようです。
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ロイヤルズ、ティム・コリンズ投手(身長は165センチ位だそうです)
投球フォームがInverted Wに近い
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 ダルビッシュ、マー君に関しては投球側の腕の形がL字になっていて、大丈夫か以前から気になっていた部分です。フォーム的にはマー君の方が肘の位置が高く、怪我に繋がりやすいフォームだという印象を持っていました。恐れていたことが現実になってしまい残念です。

 結局、日本人大リーガー先発投手で怪我とは無縁だったのは現在、広島カープで活躍している黒田投手だけです。黒田投手の投球メカニクス(投球フォームという言葉は誤解を生みやすい:動作の結果、形ができるので)が問題を解決するヒントになります。

 先日、ジェイソン・バルガスJason Vargasという左腕投手(現在ロイヤルズ所属、以前マリナーズ、エンゼルスにもいた)が肘の靭帯断裂したというニュースを目にしました。彼は現在32歳で、速球派ではありません。良いチェンジアップを投げる投手なので記憶していました。速球の球速が平均86マイルですから、技巧派投手なのですが、それでも怪我をするのかと驚いてしまいました。

 ロイヤルズの投手では、大リーグでも最も小さい投手らしい左腕ティム・コリンズTim Collinsも2015年3月に肘の靭帯断裂をしたそうです。

 ヤンキース、田中投手が肘の靭帯を部分断裂した要因

右肘の位置が高すぎる
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ヤンキース、田中投手の投球動作
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肘(ピンク色)の位置が上がって来ない、肘が水平に回転(水色は手首)
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 テイクバックのときの右肘の位置が高すぎることが、アメリカでも指摘されています。本人にもそのことは指摘されたということですが、今のところ投球フォームに変化は見られません。
 大リーグでは、この数年、肘の靭帯断裂でトミー・ジョン手術を受ける投手が急増していますが、そのうちの半数の投手で、投球側の肘の位置が高いことが指摘されています。藤川球児投手もそうでした。過去に何度か記事にしましたが、Inverted Wがその代表で、日本の投手にも広がっていてまさしくシンドローム(症候群)です。Inverted Lタイプも日本で多く見られます。

 テイクバックの時、肘の高さが両肩を結んだ線よりも高くなくても、ダルビッシュ投手のように肘がL字のように曲がっている場合にも、肘には大きな負荷がかかるようです。肘の構造上、ソフトボールのような投げ方以外は、投球時にどうしても小指側(ホームプレート側)の肘の靭帯が伸ばされてしまいます。
下の図は、肘の尺骨側(小指側)の靭帯UCLが引き伸ばされる様子です。

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レンジャーズ、ダルビッシュ投手
前足を着地した際、まだ投球側の前腕が垂直になっていない。

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 楽天の釜田投手は肘の手術から復帰したようですが、その投球フォームは田中投手と非常に似ていて、田中投手は大丈夫かと当時思ったものです。釜田投手の甲子園大会での投球フォームを見ると、すでに現在のフォームと同じでした。また、田中投手の甲子園での投球フォームを見直すと、現在と大きくは違っていません。投球側の肘の位置がすでに高かったのです。

「訂正」動画が間違っていました。
釜田投手の動画がオリックス金子投手の動画になっていました。
楽天、釜田投手2012年

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オリックス、金子千尋投手
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 ダルビッシュ投手の怪我のほうがどちらかと言えば驚きです。ダルビッシュ投手のほうが肘の位置が低いからです。日本ハムの大谷投手、斉藤投手、新人の有原 航平投手の投球フォームは全て、よく似ていてダルビッシュ投手のコピーのようであり、将来が不安です。

 日本ハムの投手陣の投球フォームはダルビッシュ投手に似ています。大リーグで中4日では、とても投げれそうにありません。中6日は必要でしょう。

大谷翔平投手(2015年4月)
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有原航平投手(2015年)
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斎藤佑樹投手(2014年)
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 黒田投手のように、昔から行われているように肘が円を描くようなテイクバックでは肘にも、肩にも負荷がかかりにくく故障が少ないということが言えます。
黒田投手の投球動作

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 元広島カープの北別府学投手(通算213勝、141敗、勝率.602、沢村賞2回)は球速は最速で144キロ程度で、速球投手ではありませんでしたが、「精密機械}と言われるほど制球の良い投手でした。投球フォームも非常に美しく、肩に無駄な力がまったくかかっていません。肘にも無駄な力がかかっているように見えません。黒田投手も40歳まで怪我をしたというのを聞いたことがないので、北別府投手のように無駄な力が肩、肘にかかっていないことを証明したと言えます。日本の投手(アマ、プロを問わず)も参考にしてほしいと思います。
元広島カープ、北別府学投手

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元広島カープ、炎のストッパー、速球投手、津田恒美
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 日本の速球派の投手は一体どの投手を手本にしているのだろうか?

 ノーラン・ライアンを手本にしたのだろうかとまず思ってしまいます。日本人投手で、重心を極端に落とす人が多いのはトム・シーバーの影響が大きいのでしょうか。ノーラン・ライアンの投球フォームで頭に浮かぶのは、ヤクルトのライアン・小川投手のように足を高く上げ、右肘を完全に伸ばさずに曲げて投げるフォームです。ただし、小川投手の投球メカニクスは、足を高く上げる最初の部分を除き、まったく違う投球メカニクスです。
 小川投手が真似しているのは、ノーラン・ライアンがテキサス・レンジャーズに移籍してからの投球フォームであり、デビュー当時(ニューヨーク・メッツ)は極端に足を高くは上げていませんでした。右腕のテイクバックも黒田投手のようにオーソドックスな形でした。しかし、上体を急激に水平になるまで倒していたためか、コントロールは悪く、また肘の靭帯を断裂したそうです。その後、ノーラン・ライアンは投球フォームの改造をしています。カリフォルニア・エンゼルス時代が成績が一番よく、この時の投球フォームは怪我をしにくいフォームのように思えます。テイクバックもオーソドックスです。
 制球に関してはレンジャーズ時代のほうが良いかも知れませんが、怪我をしにくい投球フォームとしてはエンゼルス時代のほうが良いと思います。ノーラン・ライアンは46歳まで投げて、最後は靭帯が切れて引退しました。デビュー当時からレンジャーズ時代のような投球フォームを続けていたとしたら、40歳代まで投げられたかはよくわかりません。

 ノーラン・ライアンのレンジャース時代の投球フォームを真似しないほうが良い

 レンジャース時代のノーラン・ライアンの投球フォームのテイクバックの形だけ真似して、腕を振るように150キロ近くの球を投げると、肘を怪我する可能性が非常に高くなると思います。基本的にノーラン・ライアンの投げ方は、投球の後半はサイドハンドスローの投げ方であり、上体を急激にに倒すことで球速を加速させています。ノーラン・ライアンを真似するのであれば、腕を振るのを我慢して、上体を地面と水平になるぐらいまで急激に倒す必要があります。そうしないと、手投げになり怪我をする可能性は高くなるでしょう。誰もが手本にできる投球フォームではありません。しかも、投球の後半に上体を急激に倒すので、コントロールを乱す投げ方なので、よほど球速が高くなければ成功は望めないでしょう。

ノーラン・ライアン(ニューヨーク・メッツ:大リーグデビュー当時)

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ノーラン・ライアン(エンゼルス時代、1979)
一番成績が良かったときのフォーム
手本にしても問題のないフォーム

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ノーラン・ライアン(テキサス・レンジャーズ:ライアン晩年40歳台)
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訂正
 ノーラン・ライアンはテイクバックで肘を完全に伸ばさず、直角に曲げ地面に垂直よりもすこし起こして、前腕が3塁側に向くような形になっています。しかし、前足を着地したときには、投球側の前腕は基本に忠実で、オーソドックスであり、地面に垂直になっています。また、この腕の形を維持したまま、腕を振るのではなく、そのまま上体を水平になるように倒すことで、結果として腕が速く動いているために、長く怪我をせずに投げてこれたのではないかと思います。
 ノーラン・ライアンの投球フォームの、投球メカニクス(投球動作)を理解せず、テイクバックの形だけ真似している投手が、大リーグだけでなく、日本のプロ野球、高校野球の投手にも多いのが、トミー・ジョン・シンドロームの原因の一つかもしれません。

 ノーラン・ライアンの投球フォームを超スローで見直したところ、前足を着地した時に、前腕がまだ垂直ではなく、その後、急速に前腕を垂直にしています。つまり、肩を急速に外旋させており、肩にも肘の靭帯にもストレスがかかりやすい投球メカニクスでした。日本のプロ野球、高校野球でも、Inverted W、Inverted Lタイプの投手が多く見られ、そのほとんどの投手がノーラン・ライアンと同様、前足を着地時に前腕がまだ垂直になっておらず、これを垂直に急速に起こす際に肩関節が急速に外旋し、この際、肩の急速な横回転が加わると、さらに急速に肩関節が外旋します。したがって、肩にも、肘の内側側副靭帯にもストレスがかかりやすい投げ方になっています。
 日本の投手が影響を受けたと思われるノーラン・ライアンの投球フォームは、レンジャーズ時代のものであり、ノーラン・ライアンに技術指導したのが、当時レンジャーズの投手コーチであったトム・ハウス氏であり、「ピッチャーズ・バイブル」という有名な本の共著者です。
 当時、タブーとされていた投手にウェイト・トレーニングを取り入れたりと野球界の異端児といわれていた、トム・ハウス氏の投球理論でノーラン・ライアンの投球メカニクスはすっかり変わってしまいました。トム・ハウス氏は速球投手にInverted Wの形の投手がよく見られるということで、この理論を思いつき出身校の南カリフォルニア大学でコーチをしていた時に、この理論にもとづき生徒に指導し、生徒は優れた成績を残すのですが、怪我ですぐに引退してしまうという事実が残っています。
 どうして、実績をすでに残している大投手のノーラン・ライアンにトム・ハウス氏は指導できたのか?
 テキサス・レンジャーズの当時の監督が、これまた個性的なボビー・バレンタイン(日本のロッテの監督もしていた)でトム・ハウス氏と同じ南カリフォルニア大学の出身であり、その関係でトム・ハウス氏はレンジャーズの投手コーチになれたのではないかと私は推察しています。
 ちなみに、トム・ハウス氏はボビー・バレンタイン氏がロッテの監督だったときに、現在日本ハムの投手コーチである黒木氏を指導しています。黒木氏の投球フォームは、現在の日本のプロ野球の速球派投手に多いInverted Lに近いものでした。
 果たして、ノーラン・ライアンの「ピッチャーズ・バイブル」で投球フォームを作り、長く怪我なく成功した投手はいるのだろうかと疑問に思ってしまいます。一時的には大成功するかもしれないが、怪我に苦しめられそうに思います。トム・ハウス氏の理論が肩(肩甲骨)から上の関節を最大限、速く動かすことにありそうだからです。ノーラン・ライアンの「ピッチャーズ・バイブル」を実際、まだ読んだことがないので、正確な判断は下せませんが、Baseball Rebellionというサイトの「THE BIRTH OF MODERN PITCHING MECHANICS: TOM HOUSE AND NOLAN RYAN」という記事には、ノーラン・ライアンの投球メカニクスの時代ごとの変化と、野球界にいかに大きな影響を与えた(投球メカニクス上の)かが詳しく書かれており、トム・ハウス氏の理論にも触れています。
 以下はその内容です。
THE BIRTH OF MODERN PITCHING MECHANICS: TOM HOUSE AND NOLAN RYAN Written by Justin Orenduff on January 1, 2014 in Methodology / Mechanics, Pitching Methodology - 20 Comments
近代的ピッチング・メカニクス(投げ方)の誕生:トム・ハウスとノーラン・ライアン

If you’re a pitcher born after the year 1980, you have grown up in the era of Modern Pitching Mechanics.
もしあなたが1980年以降に生れた投手であれば、あなたはモダン・ピッチング・メカニクス(近代的な投げ方)の時代に育ったということになります。

The birth of the modern delivery dates back to the late 80′s/ early 90′s and can be attributed to the relationship between Tom House and Nolan Ryan. Therefore, a young pitcher born in the early 80′s would have been exposed to the modern delivery as he climbed the ranks of Little League Baseball and beyond. Here’s the story of how the most common pitching delivery seen in baseball today, and how it manifested into its current form.
近代的な投げ方の誕生は80年代終わりから90年代始めにさかのぼります。そしてそれはトム・ハウスとノーラン・ライアンがタッグを組んで生れたのです。したがって、80年代初めに生れた若い投手は、リトルリーグからさらにその上のレベルを目指す際に、この近代的な投げ方にさらされたことでしょう。これからお話するのは、現代の野球で最も一般的な投球方法がどんなもので、そしてそれがどうやって現在の形になって現れたかについてです。

ALL ABOARD!!
みんな乗って!

In 1968 a train called “The Ryan Express” pulled out of the station filled with 100mph fastballs, high leg kicks, no hitters, and a seemingly never ending supply of strikeouts. The Ryan Express was driven by conductor and Hall of Fame Pitcher Nolan Ryan, who set a standard for speed, power, and endurance. For years The Ryan Express made it’s way through the National League and American League overpowering hitters and logging thousands of miles on its long journey. But, as The Ryan Express grew closer to its inevitable return to the station, it’s cargo had a few new additions. The additions were manufactured and built by Texas Ranger pitching coach Tom House, who began working with Ryan in 1989.
1968年にライアン・エキスプレスという列車が、100マイルの速球、ハイレグ・キック(足を高く上げること)、ノーヒット・ノーラン、そして果てしない三振の山を積んで、駅から引き出されました。何年もの間、ライアン・エキスプレスは、長い旅路の途中で、ナショナル・リーグ、アメリカン・リーグに立ち 寄り、打者を圧倒しながら、何千マイルも進んだのでした。しかし、ライアン・エキスプレスは避けられない駅への帰還が近づいてくると、積荷にいくつか新しいものが追加されました。その追加の積荷は1989年、ライアンと一緒に働き始めたテキサス・レンジャーズのピッチング・コーチのトム・ハウスによって作られました。

According to Tom’s website tomhouse.com, he is considered by many “The Father of Modern Pitching Mechanics”. Prior to House working with Ryan, he already began to study the pitching delivery using motion video analysis. In 1986, he started his own company Bio Kinetics Inc. and was one of the first to blend scientific based pitching study into training methodologies for pitchers. At the time, many of Tom’s methods were seen as radical, but when the working relationship between House and Ryan began in 1989, the methods gradually molded into mainstream absolutes, and shortly thereafter, a shift occurred from a traditional pitching methodology into House’s scientific based methodology.
トムのウェブサイト、tomhouse.comによると、彼は多くの人に「近代投球方法の父」とみなされているそうです。トム・ハウスはライアンと一緒に働く前に、すでにモーション・ビデオ(動画)解析を使って投球の仕組みについて研究を始めていました。1986年にトム・ハウスはバイオ・カイネティクス(生体運動力学)という会社を設立し、科学に基づいた投球の研究と投手のトレーニング方法を融合させるということを行った最初の人の一人です。その当時、トム・ハウスの方法論は異端と見られていました。しかし、1989年にトム・ハウスとノーラン・ライアンの共同作業が始まると、その方法論は次第に主流の絶対的なものへと形作られ、それから瞬く間に、伝統的な投球方法からトム・ハウスの科学に基づいた投球方法へのシフト(移行)が起こりました。

With Ryan being regarded as one of the best of all time, Tom’s information reached the masses with their joint publication “Nolan Ryan’s Pitchers’s Bible”; A must read at the time for any aspiring pitcher. If you want to throw hard, just lift your leg like Nolan Ryan right? I know my little league was filled with young kids imitating Ryan’s leg kick and an effort to throw harder. But, the mechanical information produced by Tom House and backed by Nolan Ryan, solidified the embodiment of their information to new heights. Coaches, players, and parents latched hold of the information and the “Bible” made its way through the game of baseball everywhere. The “Nolan Ryan’s Pitcher’s Bible” was released in 1991, three years after House and Ryan met and started working together. Tom would continue to release publications on pitching but the commencement of Modern Pitching Mechanics had been established, and provided a platform for the next decade to shape how pitchers throw a baseball.
ライアンが大リーグ史上、最高の投手の一人であるとみなされるとともに、トム・ハウスの情報(方法論)は「ノーラン・ライアンのピッチャーズ・バイブル」という彼らの共同出版物により、多くの人々に届きました。そして、その当時、上を目指す投手の必読書となりました。もし、速い球が投げたければ、ノーラン・ライアンのように足を上げなさい? 私のリトルリーグ時代はライアンを真似て足を高く上げ、もっと速い球を投げようと努力する少年たちであふれていました。しかし、トム・ハウスにより作られ、ノーラン・ライアンに支持された、投球メカニクス(投げ方)はその具体化された内容が確固たる地位を得ました。コーチ、選手、親たちは、その内容の虜になり、「バイブル」は野球界に浸透してゆきました。「ノーラン・ライアンのピッチャーズ・バイブル」は、ハウスとライアンが出会って共同作業を始めてから3年後の、1991年に出版されました。その後、トムは投球に関する書物を数多く出版することになるのでした。しかし、近代投球メカニクスはまだ誕生したばかりで、次の10年簡にどうやって球を投げるのかを形作る下地が提供されたのでした。

As mentioned earlier, the “new additions” House brought on board can be seen clearer with a better understanding of where Ryan’s mechanics first started with the New York Mets. In order to paint a picture of how pitching mechanics changed form over the years, I will use Nolan Ryan as a case study. Ryan’s 27 year career provides glimpses of changes in information and how the information transformed his mechanical pattern. See the video below to gain a perspective on the changes Ryan made throughout his tenure with the Mets, Angels, Astros, and eventually the union of the Texas Rangers and Tom House.
最初に述べたように、ハウスが列車に積み込んだ追加の荷物は、ライアンのニューヨーク・メッツでの最初の投球メカニクスがどのようなものであったかを理解すれば、もっとはっきりと見ることができます。投球メカニクスが時とともにどのように形を変えたかを描くために、ノーラン・ライアンを例にとってみましょう。ライアンの27年間のキャリアを見ると、投球理論に変化が見られ、その結果ライアンの投球メカニクスの型がどう変化したかがわかります。下のビデオを見ると、ライアンがメッツ、エンゼルス、アストロズ、そして最後にテキサス・レンジャーズとトム・ハウスとの連合へと所属チームを変えるとともに起こった投球メカニクスの変化の全体像が得られます。

New York Mets ( 1966-1971)

If there ever could be a right handed Sandy Koufax, it began to surface with Nolan Ryan in a Mets uniform. During the early part of his career, Ryan’s delivery resembled the fluidity and looseness of the era. Many young baseball enthusiasts never realize where Nolan’s delivery truly started. In my professional opinion, Nolan’s mechanics during his career with the Mets, far exceeded his mechanical pattern throughout any other point in his career.
もし右腕のサンディ・コーファックスがいるとしたら、メッツのユニフォームを着たノーラン・ライアンがそれにあたります。ライアンのキャリアの最初の時期は、投球メカニクスがその時代の(特徴である)流れるような、力を抜いた、投球フォームに似ていました。多くの若い熱烈な野球ファンはノーラン・ライアンの投球メカニクスが最初どのような物であったかを決して実感していません。私のプロとしての意見としては、ノーランのメッツ時代の投球メカニクスは、彼の経歴のどの時点の投球メカニクスの型よりもはるかに優れています。

Characteristics
特徴

All information described below can be found in Nolan Ryan’s Pitcher’s Bible.
下に書かれている内容は全てノーラン・ライアンのピッチャーズ・バイブルで見ることができます。

The ADDITIONS (Four Absolutes)
追加の荷物(4つの絶対)

@Balance
バランス
Don’t start any forward momentum toward home plate until your leg reaches its apex. – Tom House
脚が頂点に達するまで、ホームプレート方向に動き始めてはいけません ートム・ハウス

Maybe Nolan didn’t realize for the past 22 seasons prior to 1989, his lower body routinely moved forward throughout the entire phase of the delivery; an absolute to generating momentum. But now his mind consciously came to the top of his iconic shoulder height lift and generated a slight pause. A pause that would eventually be evident in many young pitchers. The concept of achieving balance through a slight pause was now created.
おそらくノーランは1989年以前22年間、自分の下半身が投球の全フェーズ(相あるいは過程)でいつも前に動いていることを自覚していなかった;運動量を生み出すために必須のこと。しかし、今は、象徴的な、肩の高さまで脚を上げ、わずかに停止することを意識している。停止は結果的に多くの若い投手が真似ることになりました。わずかな停止によりバランスを取る考えが今、生み出されました。

ADirection
方向

Once you achieve optimal balance, begin a controlled fall toward home plate, your front foot leading the way. Turn your thumbs under to force your elbows up into launching position. Your entire front side, glove, elbow, shoulder, hip, knee and foot should be perfectly directional and online with home plate.
一度最適なバランスが取れたら、前側の足でリード(先導)してホームプレートに向かってバランス良く落下しなさい。親指を下に向け、肘を強制的に上に向けるようにしてローンチング(投球)ポジションへと向かいなさい。体のホームプレート側全体、グローブ、肘、肩、骨盤、膝、そして足は完全にホームプレート方向に一直線上に並ぶようにしなさい。

Maintain the same upper body posture you achieve in the balance phase of the delivery.
投球のバランス相で達成する上半身の姿勢を変えずにずっと保ちなさい。

Think of the body as a gate that moves together as a single unit, no part of the gate should fly open as you advance toward home plate. If a pitcher opens up, hips rotating outward first or third base, he’ll place undue stress on the throwing arm while limiting the efficiency and power of the delivery. – Tom House
体を一体として動く門と考えてみてください、ただし、ホームプレートに向かって進む際、門のどの部分も開いたりしてはいけません。もし、投手の体が開けば、骨盤は一塁ベース側(右投手の場合)、あるいは三塁ベース側(左投手の場合)に回転してしまい、投球側の腕には不適切な応力がかかるでしょう。しかも、投球の効率、パワー(力強さ)は制限を受けてしまいます。– トム・ハウス

BDeception/Launch
ディセプション(ごまかし)/ローンチ(腕を振る)

Your throwing and front-side elbows will both attain shoulder height at the launch phase. Let your forearms and hands form a 90-degree angle to maximize arm strength and leverage. The forearm, wrist, and glove on your front side, if they’re properly aligned, will impede the hitter’s view of your pitching arm in its launch position – this is the deceptive element of the equation. – Tom House
投球側の腕を振る際は、投球側およびグラブ側の肘の高さは肩の高さに保ちなさい。腕の強さとテコの作用を最大にすために、前腕と手は90度の角度となるようにしなさい。前側(ホームプレート側)の前腕、手首、グローブは、正しく並んでいれば、腕を振る位置で、打者があなたの投球側の腕を見るのを妨げるでしょう。-これが方程式のごまかしの要素です。-トム・ハウス

In this deception/launch stage of the pitching motion, you want to stay closed as long as possible. A closed delivery allows the hitter less time to see the ball. The second checkpoint in my delivery is that you cannot throw the ball until your landing foot hits the ground. - Nolan Ryan
投球モーションのこのディセプション/ローンチ段階では、できるだけ長く体を閉じていたいです。体を閉じて投げると打者はボールを見る時間がより少なくなります。私の投球方法での第2のチェックポイントは、着地側の足が地面に着地するまでボールを投げないようにすることです。-ノーラン・ライアン

CWeight Transfer
体重移動

Hips must stay directional (toward home plate) until the landing leg hits; all hip rotation takes place after this point. Land with your front side directional but your landing foot “closed off”. A right handers left big toe should point slightly toward the third base side of home plate, blocking off your forward movement. This transfers your forward momentum up through the body and into the arm at your release point, and ultimately ensures a less stressful deceleration of the arm.
骨盤は着地側の脚が着地に入るまでずっとホームプレートに向かっていなければいけません;骨盤の回転はすべてこの点(前足着地)以降に行います。体の前側(グローブ側)はホームプレートに向けますが、着地する足は閉じて行います。右投手の足の左親指は、体の前への動きをブロックするために、ホームプレートのサードベース側にわずかに向けるべきです。こうして前への運動量(体重移動の)が、リリースポイント時に体を通って腕へと伝わり、最終的に腕へのストレスを減少させるように、腕を減速させることが可能となります。

Once your throwing elbow leads the throwing arm forward, your strong side replaces the directional side as weight is transferred the landing leg. Your shoulders pass each other in opposite directions. Your head stays directly over the bent knee of your landing leg.
投球側の肘が投球側の腕を前へとリード(導く)するようになると、ストロングサイド(体の投球側)がディレクショナルサイド(体のグラブ側)と交代し、体重が着地側の脚へと伝わります。両肩は互いに反対方向に通過します。頭は着地側の脚の曲げた膝の真上にとどまります。 

 その理論を読む限り、ノーラン・ライアンの「ピッチャーズ・バイブル」で投球フォームを作らない方がよいというのが私の意見です。
 Baseball Rebellionのこの記事もそういうニュアンスのようです。


 前足を着地して、右肩(右投手の場合)が地面に垂直な面内で縦回転していることが重要なポイントだと思います。いきなり肩が横回転するのを避けるためです。
 着地時に右肩が縦回転することで、肩が上腕を引っ張るため前腕のレイバックが抑えられ、肘関節を伸ばす力が働くため、肩関節の外旋が極力避けられ、肘の内側側副靭帯にもストレスがかかりにくくなります。

 
 前足を着地して、右肩が地面と平行な面内で急激に横回転すると危険。
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 先に挙げた、マット・ハービーMatt Harvey、パトリック・コルビンPatrick Corbin、ジェイソン・バルガスJason Vargas、といったオーソドックスなテイクバックをしているにもかかわらず、肘の靭帯を断裂してしまう謎の原因に違いないと思います。

 こうなると、投球側の前腕が2塁側に急激に倒れ、肘の尺骨側(小指側)の靭帯UCLが急激に伸ばされ、靭帯に障害が起き、最悪、完全断裂することになります。微小な障害が積み重なると、部分断裂、完全断裂へと進行して行きます。
 前足を着地したときに、投球側の前腕がまだ垂直にならず、タイミングが遅れると、靭帯UCLを怪我する確立が高くなります。Inverted W,Inverted L,Inverted Vといった投球フォームをしていると、このようにタイミングが遅れます。ダルビッシュ投手もそうなっています。ダルビッシュ投手はInverted Lに近い形です。肩甲骨はあまり背中側に引いていないので、完全なInverted Lではないかもしれません。

結論

 怪我をしないで、速い球を投げるポイント

 @昔の投手が行っていたように、体幹部は最初から、緩やかに横回転、縦回転を行う。(回転慣性を与える)
 その結果、体幹部だけでなく、投球側の腕にも運動量が与えられる。体幹部はホームプレート方向に平行移動するのではなく、いかに速く倒れるかが重要です(縦回転)。グラブ側の脚を高く上げたときに背中がキャッチャーから見えるようにする(横回転)。
 A腕は振らない
 腕は振らなくても、テイクバックの腕の位置がよければ、肩関節がホームプレートに向けてスムースに加速するだけで、腕は速く回転します。腕を振る意識があると、肩、肘の関節に力が入り、肘の関節が伸びようとする動作を妨げてしまうので、肩関節を急速に外旋させるトルクが働き、肩関節にも肘の内側側副靭帯にも大きなストレスがかかってしまいます。

 B前足を着地してからは、投球側の肩関節が地面に垂直な平面内を縦回転することを意識する。
 その後、肩関節は水平に回転しても安全です。前足の着地から少し時間が経つと、投球側の肘関節の曲がりが小さくなるからです。肩の縦回転で肩が腕を引っ張るので、前腕がレイバックするよりも先に、肘関節が伸びて行きます。
 

楽天、安楽投手
早くフォームを修正しなければ危険です。

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藤川球児投手(Inverted W)
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この記事へのコメント
更新楽しみにしてました(^^)/
条件を満たしている?選手調査、チャップマン・キンブレルなどの研究も楽しそうですね

Posted by at 2015年07月30日 09:23
楽天の釜田投手について書かれてあるところにオリ金子投手があるんですが誤植ですか??
また、理想的なフォームの投手を過去今問わず見つけたらまた、教えてくださいね
Posted by 上の人 at 2015年07月31日 01:07
楽天の釜田投手の動画がオリックスの金子投手の動画になっていました。これは間違いです。ご指摘ありがとうございます。
金子投手の動画も作っていましたが、肘の手術内容が遊離軟骨手術だったので、今回は載せる予定ではありませんでした。至急訂正したいと思います。
Posted by 管理人 at 2015年07月31日 07:36
いえいえ、こちらこそ
Posted by 上の人 at 2015年07月31日 07:43
お久しぶりです。息子は高校1年になりました。
私の感想ですがそれなりによいフォームになったと思います。
近々アップしますので又アドバイスお願いいたします。
Posted by ヒロ at 2015年07月31日 22:40
お久しぶりです。息子は高校1年になりました。
私の感想ですがそれなりによいフォームになったと思います。
近々アップしますので又アドバイスお願いいたします。
Posted by ひろ at 2015年07月31日 22:42
前足を着地した後に軸足で蹴り、骨盤を一気に回転させると上半身も回転していきますが、その際に投球側の肩が腕の外旋により痛くなってしまいます。
記事でもあるように投球前半から腕にも運動力を与えることで急激に肩が回転しないようにすると思いますがイマイチピンときません。
軸脚の蹴りと前足の戻しで爆発的に骨盤を回転させると、腕に緩やかな回転を与えていても急激に肩が回転してしまうと思うですがどうなのでしょうか?
Posted by F at 2015年08月04日 19:31
クレイヴ・キンブレル投手は大リーグでも屈指の逆Wになっていると思われますが、今まで怪我の話を聞きませんその辺はどうなんですか? これから怪我したりするんですかね? たびたびキンブレル投手が話に登場していますし、割とこの記事で言っている横回転が顕著ですよね?いかがでしょう?
Posted by ワンコ at 2015年08月10日 17:32
クレイヴ・キンブレル投手は大リーグでも屈指の逆Wになっていますが、怪我の話は聞いたことがないですが、 その辺はどうなんですか? これから怪我したりするんですかね? この記事にある横回転のことも該当しますが話の流れだと怪我率はダントツになってしまいませんか? いかがでしょう?
Posted by ワンコ at 2015年08月10日 17:40
 クレイグ・キンブレルの逆Wの件
 クレイグ・キンブレルの投球フォームは逆Wで怪我は大丈夫かという質問で、大リーグ史上似た投球フォームの選手がいないので断言するのは非常にむづかしい質問です。過去にも同じ質問をされた方がいました。みんな同じような心配をしています。外国の方もそうですし、私自身も大丈夫か少し心配で、キンブレル投手と同じような右腕の使い方はできそうもありません(肩甲骨まわりの関節の柔軟性が足りないので)。
 逆Wのフォームの元祖らしい人として元ブレーブスの今年殿堂入りした、ジョン・スモルツがいますが、キンブレルはほぼサイドハンドの投手だという点が重要です。サイドハンドでは、前足を着地してから、肘の角度を90度に保っている時間は一瞬で、基本的に肘は伸ばして投げるので肘への負担は少ないと言えます。肘の角度が大きい時間が長いと肘の内側側副靭帯にストレスがかかります。投球側の腕の横回転の際、肩、肘の関節の力を抜いて、腕を振るのではなく下半身で右肩関節の軌道スピードを上げることで、腕を振らずに投げることができます。肘の関節は力を抜いていれば遠心力で自然に真っ直ぐになろうとします。腕を振ろうと意識すると、肩、肘の関節に力が入り、肘の関節が自然に伸びてゆくのを止めてしまうので、肘の靭帯が伸び、肩関節も急激に外旋してストレスがかかり、怪我につながると思います。
 今のところキンブレル投手はこのような投げ方で怪我をしていないのだと思います。今後どうなるかは、注目し続ける必要があります。
 ある投手のフォームを形だけ真似るというのは好いことではありません。自分なりにメカニクスを解釈して、心配な部分は自分なりにアレンジする必要があります。
 サイドハンドの投手でトミー・ジョン手術をしたというのは、肘を極端に使って投げる投手は別にしてあまり聞いたことがありません。
 どちらかというと、肩の方が心配です。今年ジョン・スモルツとともに殿堂入りしたペドロ・マルティネスは30歳を過ぎたあたりから肩を故障しがちになり成績が急激に下降しました。サイドハンドでは最初は腕は体の近くに置き、徐々に体から離してゆく投げ方か、腕を肩関節で引っ張るようにして加速して(直線的な重心移動ではなく体がホームプレート方向に縦回転、つまり上体が地面に向けて倒れこむようにする)、前足を着地する直前に前脚の股関節をできるだけ外旋させ、上体を水平まで倒すようにすることで、投球側の腕は自然と水平回転するようになります。
 慣性力による回転トルクを利用するのです。
 上腕の軸よりも少しホームプレート側に、投球側の肩関節で引っ張るように加速することで回転トルクが生まれます。加速度が必要になります。
 話は元に戻りますが、ジョン・スモルツ以前に逆Wのフォームをしていた投手を見つけました。1960年代に、ドジャースのレジェンドのサンディ・コーファックッスとともに左右のエースとして活躍していたドン・ドライスデールDon Drysdale(右のサイドハンド投手)https://youtu.be/tSWRrLl3cBMです。14年間ドジャースで活躍し、通算209勝166敗という成績を残し、殿堂入りもはたしています。最後は右肩痛で32歳の若さで引退しています。
 サイドハンドと言えば、現在ワシントン・ナショナルズのマックス・シャーザーMax Scherzer(右腕)https://youtu.be/3C-VhpJ3Nocがいて、現在31歳で今まで大きな怪我をしていません。投球側の腕を体の近く(ボーリングのテイクバックのよう)から、上体を水平に倒すようにして、腕を振り出すような投球フォームです。前腕が地面と水平なまま投げているので、肘にストレスはかからず、肩にもストレスがかかっていません(腕が体の近くから徐々に離れて行くので)。
 テイクバックはマックス・シャーザーでその後はキンブレル投手を参考にすれば、怪我はしないで速い球が投げれそうです。
Posted by 管理人 at 2015年08月17日 07:20
はじめまして。以前からよく拝見しています。
非常に詳しく分析をされていて、とても参考になります。

私としては、投球は体幹の捻転を利用するものと考えており、これはオーバースロー・サイドスロー・アンダースロー・スリークォーターの何れも基本は同じと考えていますが、例えばオーバースローは体幹の捻転ではなく股関節(=大体筋)を使う等、投げ方により利用するものが違うのでしょうか?
アドバイスを頂けると助かります。よろしくお願いします。
Posted by a2 at 2015年08月19日 01:28
質問内容:
 私としては、投球は体幹の捻転を利用するものと考えており、これはオーバースロー・サイドスロー・アンダースロー・スリークォーターの何れも基本は同じと考えていますが、例えばオーバースローは体幹の捻転ではなく股関節(=大体筋)を使う等、投げ方により利用するものが違うのでしょうか?

 私の考え:
どの投手も投球時に体幹部の捻転、股関節の回転、いずれも多かれ少なかれ使っていますが、投手によってその使い方、どちらを優先させるか、あるいはどちらも最大限に使うとかの違いは出てきます。それで投手の投球スタイルの個性がでてくるのだと思います。
例えば、アロルディス・チャップマンが平均時速で100マイルの球を投げれるのは、体幹部の捻転、股関節の回転、両方を最大限に使っている結果です。その表現として、よくhip to shoulder rotationという表現が使われます。前足から投球側の手まで最大限に捻っています。ただ、対幹部の胸を張る、背中を反らすという動作も含まれていますので、3次元的な捻りとも言えます。着地する足先から、投球側の手まで大きな弓のように使っているというイメージです。投球のリリース直前は体の軸を中心にした横回転という動作が主体になっているように見えます。
体は関節で繋がっており、各関節が連動して回転してゆくことで体の動きが生れるのですが、体幹部だけは関節の回転という概念では説明しづらい特殊な構造で、細かくみれば脊椎とか小さな骨が関節を作っていますが、結局、全体として体幹の捻転という動きで表現されています。しかし、体幹の捻転は肩関節の横回転を生み出しますが、体幹部には縦回転を生み出すという大きな働きもあります。
先に挙げたチャップマン投手の場合、着地側の股関節の動きでは、屈曲よりも内旋の動きの方が目立っています。それで投球側の肩の横回転を加速させています。また、ノーラン・ライアンの場合には、股関節の屈曲の方が目立っています。それですばやく上体を水平になる位まで倒しています。
体幹の捻転といっても、体幹部の筋肉の緊張をどの程度にするか、体を緊張させて固くしておくか、あるいは力を抜いて柔らかくしておくか、によっても見た目が違ってきます。
体幹部の力を抜いていれば、体幹部を捻っておいて、捻りを戻すことで、肩関節の動きが生れているのがよくわかります。
一方、体幹部の筋肉を緊張させて固く、まるで剛体のようにあまり撓まないようにする場合、クイックで投げる場合とか、バッティングの場合のように、体の上半身と下半身をすばやく連動させタイムラグ(遅れ)を作らず、力をすばやく伝える場合には、体を捻っているようには外からはわかりません。まるで骨盤と上半身の向きが一緒に動いているように見えます。上半身の回転が先行して、骨盤の回転が遅れずに付いていくからです。骨盤の回転が先行した場合には今度は上半身が遅れずに回転して行きます。このように、見えない捻りが絶えず起こっています。車の車軸を回転させる場合でも見た目には捻りは無いようにみえますが、実際には捻りと捻り戻しは起きています。

ワインドアップで投げる場合のように時間的な余裕がある場合には、重力を最大限利用して体幹部の力を抜いて、着地側(グラブ側)の脚を先行させて捻りつくり、着地してからは体幹部の筋肉を緊張させて、捻り戻しをすばやく行えるようにするのが良い方法だと思います。
セットポジションでの投球では、体幹部の筋肉の緊張は大きくして、下半身特に骨盤の回転とすばやく連動させると良いでしょう。セットポジションでは、バッティングの体の使い方に近くなります。体幹部の筋肉の緊張を非常に大きくすると、軸を使った投球メカニクス(動作)になります。
ここで大事なポイントは、上半身(体幹部:腰から上)を捻るにはそれから下の部分が瞬間的に動かない(地面と一体となる)ようにしないと捻るための筋肉の緊張が生れない(負荷をかけないと筋肉は緊張しない:伸張反射は有効)という点です。それには地面に加重を強く掛けなければいけません。その方法としては、軽く曲げた膝をすばやく伸ばす、すばやくわずかに重心を下げる、曲がった姿勢をすばやくわずかに伸ばす(背筋あるいは腹筋を伸ばして)と言うのが有効です。この方法だと伸張反射が働きます。伸張反射とは急激に筋肉が伸びると、収縮させようとする力が生れる現象で、瞬発的な運動をする際、あるいは関節の各部分を自動的に連動させるために必要です。そうしないと手と足がバラバラに動いて無駄な力を使ってしまいます。バッティングの体の使い方に近くなります。

体幹部の縦回転、つまり上体を水平近くまで倒す動作も有効です。
Posted by 管理人 at 2015年08月19日 07:04
英語のサイトを見てるとinverted w を問題視するのはおかしい
カーショウ、キンブレル他このフォームは多くいるよという意見がありました。

クレイトン・カーショウの投球フォームについていかが思われますか??
また、チャップマン以外で理想的なフォームをしている投手は誰かいますかね?。
空いた時間。気の向くままでいいので、お答えいただければ嬉しく思います
Posted by at 2015年08月21日 18:49
あ、連投ごめんなさい
デビット・プライスなんかはダル投手も参考にしてるし
いいな、と思っているんですが・・・
Posted by at 2015年08月21日 18:51
キンブレル投手は重心移動が小さくて上体に頼った投げ方をしているので肩や肘に負担がかかっているように思うのですがどうでしょうか?
Posted by at 2015年08月22日 14:11
良いinvertedWと悪いinvertedWがあると思います。
Posted by at 2015年08月22日 14:15
質問内容:

前足を着地した後に軸足で蹴り、骨盤を一気に回転させると上半身も回転していきますが、その際に投球側の肩が腕の外旋により痛くなってしまいます。
記事でもあるように投球前半から腕にも運動力を与えることで急激に肩が回転しないようにすると思いますがイマイチピンときません。
軸脚の蹴りと前足の戻しで爆発的に骨盤を回転させると、腕に緩やかな回転を与えていても急激に肩が回転してしまうと思うですがどうなのでしょうか?

回答:

 どういう投球メカニクスでの話なのか分からないので、具体例で説明します。
 @腕の角度が大きい(ドジャースのクレイトン・カーショーのように地面に垂直に近い)場合には、前足を着地して際に肘も肩も体の重心からの水平距離が近いので、肩、肘にも大きなストレスはかかりにくい投げ方です。

 Aカージナルスのカルロス・マルチネス(愛称はTSUNAMI:右腕)の場合は、前足を着地した際に、右手が頭の後ろを触れる感じから、一気に上体、さらに骨盤が回転していきますが、右腕が回転軸の中心に近い位置から、水平に近い角度で遠心力で振りほどかれるように回転してゆくので肩、肘には痛みを感じない投げ方になっていると思います。

 Bその他の投球フォームの場合

 まず、肩と肘の関節の力を抜いて、関節が自由に回転させるようにしておき、投球動作を行えば、遠心力により肘関節は自然に素早く伸びてくるので、投球側の肩関節の外旋も起こりにくくなり、痛みは感じなくなります。
 最初に背中をホームプレート方向からみえるようにしておいて、体をホームプレート方向に緩やかに回転させてゆくようにすれば、痛みはさらに少なくなるでしょう。体の回転速度が上がれば、肘のレイバック(肩関節の外旋)よりも、遠心力のほうが比率的には優勢になるので、肘関節の力を抜いていれば肘関節は急速に伸びてゆき、レイバックも起こりにくくなります。体の回転速度がゼロから、急に回転する場合には、遠心力はほぼゼロなのに対し、肘のレイバックだけが起きるので、前足の着地の前に助走として体を回転(水平)させておくことは大事です。
 肩の上下動、縦回転も非常に大事です。
 投球側の肩を下げ、グラブ側の肩を上げた状態から、グラブ側の肩を下げる動作をすれば、投球側の肩が上がり、腕が体の軸に近づき、肩、肘の加速が急速に起きないので、肩、肘への負担も小さくなります。
Posted by 管理人 at 2015年09月03日 22:28
はじめまして。単純で曖昧な質問をすることをお許し下さい。
日本ハムの大谷投手についてなのですが、2014までと2015で、投球メカニクスが大きく変わってはいませんでしょうか?
私は去年までの大谷投手のフォームが好きだった(怪我のしやすい、しにくいは分かりませんが、単に好みだったのです)のですが、今年に入って初めて彼を見た時に、どこか「怪我のしやすいフォームになった」と感じた覚えがあるのです。
去年から今年にかけての大谷投手のメカニクスの変化において、何か怪我の原因となる重大な変化はありますか?
Posted by 通りすがり at 2015年09月03日 22:50
良いinvertedWと悪いinvertedWというコメントについて

 確かに、良いinvertedWと悪いinvertedWがあるという考えは正しいと思います。
 テイクバックを昔ながらに、頭の上あるいは胸の正面から振り子のように重力で落下させ、肩で引っ張るようにして肩の周りの筋肉を使わないで腕、肘を高く引き上げる方法の際に、握ったボールの手の平を地面に向けると、自然に一瞬invertedWのようになります。さらに、肩、肘を脱力して無理な力が入っていない投球フォームだと、これは良いinvertedWの例だと言えます。
 ドジャース時代にチームメートで一緒にキャッチボールをしていたという黒田投手とクレイトン・カーショーも、投球の流れの中で一瞬その形になっています。この2人は良いinvertedWの例だと思います。
 また、大リーグ史上でも有名な剛速球投手のボブ・フェラーも若干invertedWに見えますが、大きな怪我もなく、第二次世界大戦に4年間従軍していたにもかかわらず、通産266勝を挙げています。
 また、サイドスロー(アンダーハンドに近い場合にはさらに)では手の平を地面に向け、上体を前かがみにするので、両肘が肩よりも高くなりinvertedWのように見えます。
 悪いinvertedWは、無理にこの形を作っている投球フォームで、この形を作っている時間が長く、肩、肘に力が入った投球フォームだと言えます。こういう投手の多くは、は直線的な重心移動、両肩の上下動が少なく、両肩を結んだ線が前足を着地するまでホームプレート方向を向いています。
Posted by 管理人 at 2015年09月04日 03:23
・グラブとボールを重心移動に伴って上手く割る
・ハムストリングスを使って投げる
この二つが出来れば良いフォームに近づくと思います。
Posted by at 2015年09月10日 01:27
高校3年生です。コメント失礼します。
サウスポーです。高1の冬に肘の怪我をしていて、このホームページを見つけ、レイバックによることだと分かりました。このホームページにある横回転を意識したフォームにしたところ高2の夏にはMAX141Kmまで上がりました。
しかし、高3になると球速が130出るか出ないかまで下がってしまいました。みんなからは、フォームが固くなったと言われ、
どうやって直したらいいかなど全然わかりません。違和感としては、肩甲骨が思うように動いていないと自分としては感じています。一度フォームを見ていただきたいです。
Posted by なりた at 2015年09月22日 15:35
田中やダルビッシュ、ストラスバーグが怪我をしたのは、腕の形よりも、軸足の力があまり使えずに重心移動が小さくなっているからではないでしょうか?そういう意味では、キンブレルも下半身の力を使いきれてないので怪我の心配はありますね。
Posted by at 2015年10月12日 15:27
毎回、ブログを読ませていただいています。今年現役引退をした中日の山本昌投手は現役時代にケガをしなかった。この投手のフォームでテイクバック時の肘の上がり具合は大丈夫だったのでしょうか?
Posted by こんにちは。 at 2015年11月05日 12:30
創価大の田中正義の投球フォームを解説してください!
Posted by you-ki at 2015年11月14日 19:52
かとう
Posted by at 2016年01月02日 11:34
私は、逆W・逆L字投法を禁止することは非常に危険だと思います。

日本プロ野球界の逆W・逆L字投法の投手の正確な割合はわかりませんが、巨人の日本人投手を調査
したところ、約半分でした。したがって球界全体もそのくらいだと思います。
そしてトミー・ジョン手術をした日本人投手49名中、投球フォームが確認できる投手が48名、そのうち
逆W・逆L字投法の投手は29名、そうでない投手は19名でした。したがって逆W・逆L字投法をすれば、
故障の確率が高くなるのは間違いないと思います。

そして今度は、逆W・逆L字投法と実力の関連性を調べるために、一流投手の定義を全盛期3年間の年間
平均成績が12勝、30セーブ、30ホールドのいずれかとしました。そうすると、最近の10年間で逆W・逆L字
投法で一流投手になったのは19名、そうではない投法では5名だけでした。要するに、逆W・逆L字投法を
すれば故障をする確率は高くなりますが、一流投手になれる確率が非常に高くなるということです。 
その理由は、逆W・逆L字投法には、腕のしなりを使えるなどの長所があり、威力のあるボールが投げら
れるからです。

したがって、逆W・逆L字投法を禁止すれば、故障も減りますが、それより遥かに高い確率で一流投手も
減ると思います。



Posted by 橋本 at 2016年01月02日 12:41
日本球界に逆W・逆L字投法の投手が出現したのは1980年代中盤ですが、1990年代から現在までの
全投手のうち、逆W・逆L字投法を行っていた投手は、そうでない投手よりかなり少ないと予測されます。
ところが、1990年代から現在までの一流投手の投球フォームは、逆W・逆L字投法である確率が非常に
高いのです。これは、この投法の方が一流投手になれる確率が遥かに高くなることを意味すると思い
ます。

最後に1990年代から現在までの一流投手を投球フォーム別に記載させて頂きました。尚、一流投手
の条件は、全盛期3年間の年間平均成績が12勝、30セーブ、30ホールドのいずれかとし、球団名は
その選手が全盛期に在籍した球団にしました。

●逆W・逆L字
 ダルビッシュ・西崎・武田久(日本ハム) 、田中将大・岩隈(楽天)、 前田(広島)、 上原(巨人)、
 金子千尋・平野(オリックス)、 渡辺久信・工藤・松坂・西口・涌井(西武)、 斉藤和己(ソフトバンク)、
 山本昌・今中・野口・川上・吉見・浅尾(中日)、 藤川・井川(阪神)、 石井一久・川崎・石川(ヤクルト)
 阿波野(近鉄)、 黒木・小林雅英・清水直行(ロッテ)

●逆L字に近い
 槙原・桑田(巨人)、 黒田・佐々岡(広島)、 野茂・赤堀(近鉄) 、伊良部(ロッテ)、 岸(西武)、
 杉内・和田(ソフトバンク)、 則本(楽天)、 館山(ヤクルト)

●完全に逆L字ではない
 斎藤雅樹・内海・山口(巨人)、 佐々木(横浜)、 岩瀬(中日)、 野村(横浜)、 星野・野田(オリックス)、
 摂津(ソフトバンク)、 高津(ヤクルト)、 豊田(西武)
 
Posted by 橋本 at 2016年01月03日 09:12
連絡先がわからなかったので、このページから失礼します。
はじめまして。

youtubeにフォームコマ比較のタイトルで、私(アカウント名tosotane)が投稿した投球フォーム動画の中で、
shさんのブログ「怪我をしやすい投球フォーム」にあるGIF動画を使わせて頂きました。

今中   (3塁側側面)
リベラ  (1塁側側面)
伊藤 智仁 (1塁側側面)
計3映像

よろしければ、これからも使わせて頂ければ嬉しく思います。
よろしくお願い致します。
Posted by tosotane at 2016年02月10日 02:33
とても参考になりました
Posted by at 2016年04月16日 21:55
日頃から大変興味深く拝読してきました。現在野球には携わっていませんが、
私自身小学生の頃(30年以上も前の話です)投手をやっており、当時の知識で「野球肘」と大雑把に括られ、野球続行を断念した一人であります。

さて、管理人様の研究によれば、inverted W/L の形がというより、それによって生じるレイバック(腕の振り遅れ)が肘・肩に負担を与えているという結論になるのだろうと判断しました。

既にお読みかと思いますが、興味深いサイトを見つけました。
ttp://www.chrisoleary.com/projects/pitchingmechanics101/Essays/DeathToTheInvertedW_FAQ.html

私が注目したのはトム・グラビンの例についての記述です。というのはトム・グラビンは大きな故障もなく300勝以上をマークした大投手でしたが、Inverted Wだったように記憶していたからです。
このサイトの記事によると、グラビンのモーションはInverted Wか否かの境界線だが、軟投派であり、振り遅れの問題は無かった、ブレーブスのコンディショニング管理が功を奏していた…と書かれてます。
一方ボブ・フェラーもInverted Wの境界線、しかもはっきりと振り遅れがあったとされています。私もYouTubeでフェラーの投球を見て確かにそうだと感じました。ただ、この記事では彼の場合は第二次対戦でキャリアが中断されたことが良い休養になり、肘や肩の故障に至らずに済んだというように書かれてますね(同じ大戦で沢村栄治などが肩がボロボロになったのとは全く対照的です)。
他方、ペドロ・マルティネスの場合キャリア当初から13シーズンはInverted Wすれすれの投げ方でも成功していたが、肩を壊し、Inverted Wの投げ方をやめて投げ遅れが是正されたとあります。
今や日本の投手らは大半がInvertedW/Lのモーションで投げているといっても過言では無いかと感じますし、このままでは肘・肩にも良くないことは間違いないでしょう。なぜこのような流れになってしまったのかは議論の余地があると思いますが、野球の国際化が展開している昨今、体格に秀でていない日本人が、比較的容易にハードな球を投げられるための近道として機能していることは事実だろうと思います。しかもInvertedW/Lの弊害は1〜2年ではなく、(プロ入り後)顕在化するまで5年、6年、或いは10年間は問題なく持ち堪えられるかもしれないので、少年野球の頃から培ってきた投げ方をガラリと変えるにはかなりの勇気が要るでしょうね。
そこでお尋ねしたいのですが、もし仮にInverte W/Lのモーションを変更するのが容易でないキャリアにいる場合、(上記のグラビンのように)その投手の持ち味を保ちつつもレイバックを生じさせない投球モーションへ切り替えてゆくことは可能かと思われますか? それともペドロのように投げ方そのものを変えてゆくしかないのでしょうか(それがベストなのでしょうけどね)
Posted by WhiteCoffee at 2016年04月27日 15:07
はじめまして 勉強になりました もう肘はボロボロですが 腕の振り方でこんなに変わるのか

今のダルビッシュのストレートがシュート回転がすこし問題になってきそうです
Posted by ザッツ at 2016年06月05日 00:00
↓5,6
逆W,Lだと一流になる確率が高いのでは無く、そもそも逆W,Lをやってる母数自体が今現在多いだけですよ。
怪我のリスクを知らず少年野球ですら「テイクバックで肘上げろ!」と教える指導者も居ますから。
左腕投手が球速低い(実際は左利き自体が右利きの1/10しか居ないので当然球速の高い選手も少なくなる)みたいな話です。
Posted by j at 2017年01月17日 00:20
現在の日本のプロ野球で逆L・逆Wの投手は全体の約60%です。
しかし、過去10年間の最多勝利・最優秀防御率のタイトル獲得者の中で、逆L・逆Wの投手は約90%です。

したがって逆L・逆Wの投手が、そうではない投手より実力が上になり、一流投手になれる確率が高いというのは事実です。
Posted by 橋本 at 2017年03月04日 20:27
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