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2013年07月21日

黒田投手9勝目

 
黒田9勝目

4:05 PM ET, July 20, 2013

Fenway Park, Boston, Massachusetts

Yankees 5    Red Sox 2

123456789 R H E
NYY 000010301 5 12 1
BOS 000000200 2 7 1

W: H. Kuroda (9-6)

L: J. Lackey (7-7)

S: M. Rivera (31)

 黒田投手がレッドソックスとの3連戦、第2戦で先発し7回を5安打、2失点に抑え9勝目を挙げました。 5対2で迎えた9回はオールスターゲームMVPのマリアーノ・リベラが登板し、1アウトからライト前ヒットを打たれましたが、後続を2者連続三振に打ち取り、31セーブ目を挙げました。
 黒田投手はレッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークで初勝利を挙げました。
 
黒田投手のこの日の投球内容は、
7回を5安打、2失点、2自責点、1四球、ワイルドピッチ2、4三振、防御率2.65。投球数104/ストライク72。



Kuroda, defense hold fort until Yanks put away Sox
黒田、守備陣、ヤンキースがソックスを片付けるまで本塁を死守

Righty tosses seven solid innings, aided by two outs recorded at plate
右腕は、本塁での2度のタッチアウトに助けられ、7回を好投

By Bryan Hoch / MLB.com | 7/20/2013 7:45 PM ET

BOSTON -- There is a good case to be made that Hiroki Kuroda deserved to be added to the American League's roster for the All-Star Game, but the Yankees right-hander never expressed any issue with the snub, saying that he'd use the time to rest for the second half.
ボストン -- 黒田投手はオールスターゲームのアメリカンリーグの代表に選ばれるのにふさわしい成績なのに、後半に向けて体を休めることが出来たと、選出されないという冷遇にも文句ひとつ言いませんでしたが、それが良い結果を生んだようです。
 
That was bad news for the Red Sox, as Kuroda pitched seven strong innings of five-hit ball on Saturday to earn his first career win at Fenway Park, beating Boston for the first time in three tries this season and leading New York to a 5-2 victory.
それは(黒田がオールスターに選ばれなかったこと)レッド・ソックスにとっては悪いニュースでした。というのは、黒田は土曜日、7回を被安打5と力強い投球をして、今シーズン3度目の挑戦で初めてボストンを破り、フェンウェイパークで自己初勝利を挙げ、ニューヨークを5対2と勝利に導いたからです。


Kuroda's great outing
黒田の好投(動画)

Kuroda retires Carp at home
黒田はカープをホームでタッチアウトにする
7/20/13: Chris Stewart chases a wayward pitch and fires to Hiroki Kuroda covering home to retire Mike Carp and end the fifth
捕手のクリス・スチュワートは暴投を追いかけ、ホームプレートのカバーに入った黒田博樹に矢のような送球をして、マイク・カープをアウトにして5回を終了させました


Must C: Catcher
必見:捕手(動画)
7/20/13: Chris Stewart dives into the stands, catches a foul popup and fires to second base, nabbing Daniel Nava for a terrific double play
クリス・スチュワートはスタンドに飛び込み、ファウルとなったポップフライを掴み、2塁に矢のような送球をして、ダニエル・ナバを刺し凄いダブルプレイを見せます
posted by HANG IN THERE YU at 12:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | MLB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月18日

2013MLBオールスターゲーム、マリアーノ・リベラMVP

マリアーノ・リベラMariano Rivera がMVPを獲得

2013 MLB ALL STAR GAME

8:00 PM ET, July 16, 2013
Citi Field, New York, NY

American League 3   National League 0

123456789RHE
American000110010390
National000000000030






W: C. Sale
L: P. Corbin
S: J. Nathan

 2013大リーグのオールスターゲームがニューヨーク・メッツのホーム球場であるシティー・フィールドCiti Fieldで開催され、アメリカンリーグが3連敗に終止符を打ち、投手陣の活躍(被安打3)で3対0とナショナルリーグを破りました。
 これで、アメリカンリーグにワールドシリーズでのホームタウン・ディシジョン(7試合のうち4試合をホーム球場で戦える)が与えられ、ワールドシリーズを優位に戦うチャンスを獲得しました。

 この試合のハイライト:

@まず両チームの先発投手が0点に抑えた。

 アメリカンリーグの先発はニューヨーク・メッツのエース、マット・ハービー Matt Harvey。
 初球をいきなりエンゼルスのマイク・トラウトにライト線に2塁打を打たれ、2番ヤンキースのロビンソン・カノに2球目、右脚の膝のすぐ上の大腿四頭筋に四球を与える悪い立ち上がりでしたが、ここからは本来の力を発揮しました。
 2年連続3冠王を達成する勢いのある3番タイガースのミゲール・カブレラを三振に打ち取りました。
 そのカブレラの三冠を阻止する可能性のある(本塁打は37本でトップ)4番オリオールズのクリス・デイビスはセンターフライ。
 5番ブルージェイズのホセ・バウティスタは三振。
 ハービーは1回を0点に抑えました。速球の最速は99マイルを記録しました。
 ハービーは2回は3者凡退に打ち取りました。三振はこの回1つ、1回と合わせて3個奪いました。

 ナショナルリーグの先発は開幕から13連勝を記録したタイガースのマックス・シャーザー Max Scherzer。
 シャーザーは三者凡退に打ち取り、三振を1つ奪いました。速球は最速99マイルを記録しました。

Aアメリカンリーグ4回に先取点

 ナショナルリーグの投手は大リーグ2年目の若手で、11勝1敗と最早エースと言っても良いアリゾナ・ダイアモンドバックスのパトリック・コルビン。
 しかし、いきなり最強打者コンビを迎える厳しい登板となりました。

 ミゲール・カブレラは右中間深くに2塁打。
 クリス・デイビスはライト前ヒット。ノーアウト1塁、3塁。
 ホセ・バウティスタはセンターに犠牲フライ。アメリカンリーグが1点先制。

B8回裏、ナショナルリーグの攻撃

 みんなの予想に反して、ヤンキースのマリアーノ・リベラが登板。

 今シーズンでの引退を表明しており、今回が最後のオールスターゲームになるマリアーノ・リベラは9回にクローザーとして登場するかと思われていましたが、8回に登場しました。
 アメリカンリーグのジム・レイランド監督はその理由について以下のように語っています。
 誰かが失敗してセーブ機会がなくなる可能性もあり、そうなったら私は生きてこの球場を出てゆけません。そういう危険を犯すことはできないので予定よりも1回早く、8回にリベラは登板することになりました。
 リベラは16球で三者凡退に打ち取り、9回はレンジャースのジョー・ネイサンが締め、アメリカン・リーグがナショナルリーグを破り、マリアーノリベラが、1999年のペドロ・マルチネス以来、投手としてMVPを獲得しました。
 リベラはオールスターゲームに通算13度選ばれ、9イニングを投げて自責点を喫したことがありません。43歳のリベラより高齢でオールスターゲームに登場した選手は60年前に47歳で登場したサッチェル・ペイジSatchel Paigeだけです。

勝ち投手は2回を完璧に抑えたシカゴ・ホワイトソックスのクリス・セイル Chris Sale。セーブはジョー・ネイサン。 

マリアーノ・リベラ、オールスターゲーム・トリビュート(動画)
Mariano Rivera All-Star tribute 07/17/13 | 00:03:15
Prolific Yankees closer and 13-time All-Star, Mariano Rivera, takes center stage during the 2013 All-Star Game at Citi Field
数々の記録を残し、13度オールスターゲーム参加のマリアーノ・リベラはシティ・フィールドでのオールスターゲームのセンターステージに立ちます


マット・ハービー先発(動画)


マックス・シャーザー先発(動画)
posted by HANG IN THERE YU at 14:20 | Comment(2) | TrackBack(0) | MLB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月15日

上原投手の投球分析

上原投手は2013年7月12日のアスレチクス戦で9回に3者三振を奪い、今シーズン8セーブ目を挙げました。
 上原投手の今シーズンの投球フォームで昨年までと変わった点は、前足を着地してから膝が伸びたときに前脚の軸が垂直よりも一塁側にいつも傾いていることです。昨年までもそいうい傾向はあったのですが、今年はすべての投球でそうなっており、また軸の傾きも昨年よりも大きくなっています。

 上原投手の投球フォームは、巨人時代から大リーグに移籍して変化しましたが、大リーグに移籍してからも徐々に変化しています。これについては一度触れたことがありますが、今回は重力を利用した投球フォームという視点で分析したいと思います。
 
 今回取り上げた投球フォームは、アスレチクス戦で8セーブ目を挙げたときのものです。2番目の打者7番ジョシュ・レディックJosh Reddickを90マイルの外角低めのフォーシームで見逃し三振に打ち取ったときの投球フォームです。

 上原投手の投球フォームの特徴

@ワインドアップで、最初、体の向きは3塁側よりも少し前を向いてる。
koji uehara wind up.jpg

 右足の爪先の向きが投球プレートに平行と言うよりも少しホームプレート方向を向いている。クイックでボールを投げるのに適しています。

Aテイクバックが小さく、肘は両肩を結ぶ線よりもかなり低めで、肘を背中側に引かない。
koji uehara back foot drive..jpg
 そのため腕が体に隠れて突然ボールがリリースされるので、思ったよりも早くボールが来て、打者は打つタイミングが遅れ振り遅れてしまう。球速は89から90マイル、時速143から145キロ程度しかありませんが、相手の打者はファウルか空振りをしてボールを捕らえるのは非常に困難です。
 特に今シーズンは左打者に対してはほとんど打たれていません。

今シーズン前半7月14日現在(オールスターゲーム前)の成績は、
2勝0敗、防御率1.70、被打率.160、WHIP0.76です。

右打者、左打者ごとの成績は
左打者:防御率1.11、被打率.110、WHIP0.62
右打者:防御率2.50、被打率.221、WHIP0.94

 また、右肩にも無理な力がかかっていません。

B前脚を高く上げ、下ろすことで位置エネルギーを回転エネルギー(骨盤の回転と上体の前への回転)に変えている。
koji uehara wind up front leg up.jpg
 前脚の膝を胸に着くぐらい高く上げ、曲げた左膝を伸ばしながら、重力を利用してホームプレート方向に振り下ろすことで、骨盤がゆっくりと横に回転してゆき肩の横回転が発生し、上体は2塁方向に少し倒れた状態から垂直に起き、肩の縦回転が発生します。肩の縦回転により腕をスムースに上に引き上げることが可能となり、肩に無理な力がかかりにくくなります。

  そのため、流れるようなスムースな投球フォームになっています。

 一方、骨盤を回転させないように前側の股関節でリード(タメを作る)する方法は、重力をうまく利用できず、上体が後傾した状態で腕を担ぎ上げるようになるので、肩にも肘にも負担がかかる投げ方だと言えます。

 大リーグで300勝以上挙げた大投手はみんな上手に重力を利用して、効率よく投球を行うことで、怪我なく長く活躍できたのでしょう。昔のハイキック投法は重力を有効に利用した投法であり、肘、肩に怪我をしにくいと言えます。ただ、クイックな投球ができないだけであり、現在でも投球の基本となる投げ方であり、良い所を十分に活用することが非常に大事だと思います。

 重力を利用しつつ、軸足側の股関節から下の関節を有効に利用して軸足の蹴り出しを強くすることが現在、大リーグで活躍している投手の特徴だと言えます。

 投球とは結局、肩の縦回転、横回転の速さをいかに効率よく高めるかにあります。回転運動を考える場合には慣性(慣性は惰性の元であり、質量の元です)、トルク(回転力、力のモーメント)、慣性モーメント(回転のしにくさを表す)の概念が大事になってきます。
 怪我をしないで効率よく投げるには、重力に逆らわないで、重力をトルクとして利用する。
 急加速、急ブレーキは避ける。
 慣性モーメントをできるだけ小さくするよう、体の重心の位置に気をつける。つまり、前脚の軸が地面に垂直から、一塁方向に傾く(腕を横に広げ高速で回転して発生する遠心力に対抗するため)。上原投手のように骨盤の回転が速い投手ほど軸の傾きは大きくなります。肩の縦回転が優位な投手は軸の傾きはなくなり、ほぼ地面に垂直となります。

C軸足側の膝の向きが素早くホームプレート方向側に向くので、軸足を強く蹴れる。
koji uehara right knee direction.jpg
 そのため骨盤の回転が速い。

D前足を着地した後、曲がった左膝をおもいきり伸ばしている。
front leg stretch.jpg
 左の股関節が前に移動するのを完全に止め、骨盤の回転を加速している。また、上体が前に倒れる回転も加速させている。つまり、右肩の横回転、縦回転とも加速させているので、右肩の回転方向は時計でいうと2時から8時方向になっている。腕の角度も遠心力で自然とそうなっている。右肩が移動する軌跡を含む平面内(下りの斜面)を右腕は移動し、上体が前傾することで重力の作用で落下するように斜面を回転しながら落下してゆく。

2013年7月12日のアスレチクス戦、打者はジョシュ・レディックJosh Reddick
koji uehara save8 rear view.gif
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横からの映像
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koji uehara 2013save8  6frames.jpg


重力の利用を中心に考えた投球段階の分類

@前脚を上げる
koji uehara save8 rear view wind up slow.gif
 前脚を高く上げることで脚に位置エネルギーが蓄えられます。

A前脚をホームプレート方向に振り下ろす
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 前脚をホームプレート方向に振り下ろすことで、脚に蓄えられた位置エネルギーを運動エネルギーに変えます。
 位置エネルギーには骨盤を回転させる横方向の回転エネルギーと上体をホームプレート方向に倒す縦方向の運動エネルギーがあります。

B軸足の蹴り出し
koji uehara save8 rear view back leg drive.gif
 右の股関節が曲がっていて、右の脛が前傾して、膝の皿がホームプレート方向に45度ぐらい回転していることが強い蹴り出しには必要。

Cフォロースルー
koji uehara save8 rear view follow through.gif
 フォロースルーは大きくしなければいけません。
 運動エネルギーを得た腕をスムースに減速することは怪我を防ぐ上で非常に大事です。急激に腕の動きを止めると肩に無理な力がかかってしまいます。
posted by HANG IN THERE YU at 13:46 | Comment(1) | TrackBack(0) | MLB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする